blog

運送会社、物流部門、トラックドライバーさんへの感謝~私の経験から

私は前職で運送会社や物流部門の方たちとの関りが多かったです。

その経験から多少物流業界のことは知っています。

私は毎年この季節になると新入社員研修を受け持ち

偉そうに講釈をたれていました。

その内容をご紹介します。

皆さんが持っているペン、ノート、着ている服は

ネットで買ったかもしれません。

しかし皆さんの手元にまで運んできてくれたのは

トラックドライバーさんです。

私たちの周りにあるもの全てをトラックドライバーさんが

運んできてくれているのです。

スーパーに野菜、お肉が毎日並んでいるのも

トラックドライバーさんのおかげ。

居酒屋で冷たいビールが飲めるのは

トラックドライバーさんが

エレベーターのない雑居ビルを

重いビール樽を持って

階段を登って運んでくれたからですよ。

皆さんはこれから大阪、名古屋など

日本中を出張することになるでしょう。

そのときはビジネスホテルに泊まります。

出張から帰ってくるとすぐに

『泊まったホテルが古かった』

『狭かった』『騒音がひどくて寝れなかった』と

不満をいうことになります。

しかしトラックドライバーさんは

ホテルに泊まれないんですよ。

高速道のサービスエリアでトラックの中で

寝ているんですよ。

夏の暑い日も冬の寒い日も。

エコ・騒音の問題からアイドリングストップ

しなければいけないんですよ。

エンジンかけっぱなしにできない状況があるんですよ。

サービスエリアやガソリンスタンドの横になる

簡易シャワー室でシャワーを浴びることもあるんですよ。

大変な思いをして私たちに荷物を運んでくれているんです。

渋滞などで遅れが出ても

安全運転、過労防止で休憩をきちんと取らなければいけない。

そのために荷物の到着が遅れると

お客さんから『遅い!』と叱られてしまうこともあるんですよ。

荷物の遅れは予測できない渋滞や

天候のせいなどドライバーさんに責任がないことが

ほとんどなんです。

交通事故を起こしたら新聞に大きく出てしまうため

会社の存続にかかわります。

そしてトラックドライバーとしての誇りもあるから

安全運転に対する意識は私たち一般ドライバーより

ずっと持っているし、努力しているんですよ。

どうしてもトラックの方が一般の乗用車より大きいから

人間の心理として大きい方が悪く見えてしまうだけなんです。

トラックの事故率はとても低いんですよ。

ある運送会社の社長さんが昔、私にこんな話をしてくれました。

マイカードライバーで20年運転して

壁にこすったことがないって人いるかな?

いないよね?

人間だからミスはするんだよ。

だから当社も何年かに1回こすってしまったドライバーは

仕方がないと思っているんだよ。

でも1か月に2回こするのはミスではなく

車幅がわかっていないとか別の問題があるから

教育するんだよ。

つまり何回乗車して、何キロ走行してこすったかをデータ化して

判断して教育を行っているんだよ。

そして決してやってはいけないミスは

人を傷つけはいけないってことなんだよ。

人身事故を起こさないってことなんだよ。

20年に一度でも人を傷つけてはいけない。

そのための指導教育を徹底してやっているんだよ。

20年に1度カベをこすらない教育ではなく

一生涯、人を傷つけないための努力をしているんだよ。

こんなお話をしてくれました。

だからトラックドライバーさんに苦労をかけるシステムは

絶対に作らないように!と。

毎年この季節に講釈をたれていたことを思い出しました。

また昨今の自粛の中、冷凍食品が売れているようです。

近所のスーパーでも冷凍食品は品薄です。

私のシッタカの知識だと冷凍食品を運ぶための

冷凍車は圧倒的に台数が少ないです。

通常のトラックには冷凍機能がついていません。

冷凍食品を運ぶためには冷凍機能が付いた

『冷凍車』が必要なんです。

トラックは通常、トラックメーカーに注文しても

納車まで3か月かかります。

冷凍車は冷凍機能をつけるため

コストが高い、荷室が狭い、重量が重くなります。

そのため冷凍車で缶ビールなどの常温商品を運ぶと

通常のトラックより少ない量しか運べなくなります。

過積載(法律で定められた重量を超える)は厳罰な対処をされます。

車体重量が重いだけで燃費も悪くなります。

そのため冷凍車を簡単に増やすわけにはいかないと

思います。

通常より冷凍食品を多く運ばなければいけなくなった

運送会社さんは恐らく

地方の冷凍車をナンバー変更して

東京に持ってきている可能性が高いと思います。

冷凍車の台数が増えても

ドライバーさんの数が今度は足りなくなります。

なので運送会社の本社の方や管理職の方も

ハンドルを握って頑張ってくれている可能性があります。

運送会社では独自の社内規定があり

誰でもトラックを運転することは出来ません。

社内で研修を受け社内ライセンスを持っている人しか

トラックを運転させない会社が多いです。

なので誰でも社員が運転できるわけではないのです。

そのため人のやりくりに苦労されていると思います。

社内ライセンスをもっている営業所の所長さんが

トラックに乗り続けると

今度は配車やシフトを組める人がいなくなったり

他部門の方たちの指揮官がいなくなるのです。

パートの人たちがあたふたしたり

倉庫内での仕分け作業にしわ寄せがやってきたりするのです。

運送会社さん、物流部門の方たちは相当な

ご苦労をされていると思います。

自粛で買いだめが起きていても

安定した物流を維持してくださっているから

パニックが起きていないんだと思います。

今日、スーパーで棚が空っぽになっても

また明日運んできてくれる安心感が

あるからパニックが起きていないんだと思います。

運送会社さん、物流部門の方、トラックドライバーさんには

感謝しかありません。

これは私が3年前までの経験とシッタカの知識で

今は状況がかわっているかもしれません。

ですが運送会社さん、物流部門の方、トラックドライバーさんたちへの

感謝の気持ちは変わりません。

本当にありがとうございます。

そしてトラックドライバーさんの

地位向上を私は願っています。

トラックドライバーさんの社会的地位が

低すぎると私はずっと思っています。

ホロスコープネタで一生懸命頑張っても

1,000文字程度なのに

この記事は2,400文字も書いた。

それだけ私の感謝の気持ちが

大きいということです。

私の考え、思いが伝わると嬉しいです。

コメント欄に感想・要望・質問を書いていただけると嬉しいです♪

Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です